アートラボ
アートに関わる学術研究は、その抽象度の高さから、量的研究が難しいと言われています。
事例報告がベースとなる論文が多い中、もっと「わたくしごと」として現場に持ち帰れる研究はないか…
そんな思いで始めたのが、UMUMアートラボ。
特定のテーマについて「対話」と「実践」の二つのアプローチで研究を深め
参加者の明日の現場に応用できる、各種研究会を主催しています。
これまで開催したのは
アート×教育をテーマにした「UMUMアートラボedu」
アート×ビジネス、社会をテーマにした、「UMUMアートラボ」
そして若手医療集団マチマニア共催で、アート×well-beingをテーマにした「UMUMアートラボArt × Well-being」の3つ。
いずれも職種や年齢問わず、テーマに興味のある方ならどなたでも参加できる、実践研究会です。
UMUMアートラボedu
2019年〜
これまでの参加者:保育士、幼稚園教諭、学童支援員、福祉関係者、ワークショップデザイナー、芸術士、アトリエリスタなど
2018年導入の新保育指針に「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)」が示され
そのなかのひとつに「豊かな感性と表現」という項目ができました。
自分の感覚で様々なことを感じ取り、多様性を受け入れる感性と
感じたことに形を与える創造力と表現力を育むためには
最も感覚が発達する幼児の、製作あそびや造形活動はとても大切です。
その一方で、
ー年齢や発達に応じた製作あそびはどんなもの?
ーもっと個性ゆたかに、自由に表現してほしいけど、方法がわからない…
ーどんな声掛けしたらいいの?画材はなにがいいの?
保育教育現場で子どもたちと日々向き合う方々の
実に75%以上が造形活動や製作あそびなどの美術教育に課題や不安を抱えています。
そこで!
アトリエやワークショップなど、こどもの表現の場を企画運営するUMUMの
実践紹介や場づくりのコツをお伝えするレクチャーをはじめ
画材を扱うアートワークショップや
参加者の皆さんでのグループセッションを通して
様々な角度から、「こどもがより自由に表現できる製作あそびとは?」をみなさんと研究します。
また、保育士、幼稚園教諭、学童支援員など
こどもと関わる方々の職種を越えたコミュニティを作り
地域の子どもに広く還元していくことをねらいとしています。
- 研究内容例1
- 研究内容例2
- 研究内容例3
- 研究内容例4
「自由な表現とは?」
(レクチャー&セッション)
芸術とは何か
場づくりのポイント
従来の製作あそびとの違い
自由な表現の魅力と可能性などなど
レクチャータイムでUMUMの実践をご紹介します。
後半のセッションでは、現場で実践する可能性と課題について
参加者の皆さんでグループ対話し、深めます。
「画材体験と声かけの実践」
(アートワークショップ)
様々な画材を使った自由な表現と、条件や制約のある表現(設定画)に挑戦。
2つの活動の持つそれぞれの役割を、実践を通して学びます。
また、表現者(こども)と保育者の両方の立場から声かけを体験します。
「えのぐを使った感覚遊びと自己解放」
(アートワークショップ)
感覚遊びの代名詞、「えのぐ」を使った自由表現を体験し
その感触や面白さ、心が解放されるプロセスを体験します。
また、「汚れない」環境づくりや「もったいない」など
えのぐに関わるさまざまな課題の解決方法も検証します。
「かたちの面白さとデザインの関係、作品鑑賞の広がり」
(アートワークショップ&セッション)
ついつい技術重視の指導になりがちな切り貼り工作。
実は形を組み合わせる制作は、デザインの基本学習でもあります。
様々な形の切り貼り工作を通して、技術指導と感覚指導の違いを学びます。
また、後半は作品を見ながら意見交換をする鑑賞時間の面白さも体験します。
UMUMアートラボ
2019年〜
これまでの参加者:エンジニア、メーカー会社員、エデュケーター、鞄職人、保育士、アパレル店員、中小企業診断士、など
AIをはじめ、テクノロジーが急速に発達する現代社会において
ヒト独自の能力として大切なのは、感性や美意識だと言われています。
その感性や美意識を育むものとして「アート」が注目され
対話型鑑賞やアート思考、デザイン思考などを導入する企業が増えてきました。
ーそもそも、アートとはなんなのか?
ーなぜアートがビジネスに、そしてこの社会に必要なのか?
ー社会で実際に応用できる、「アート」とは?その方法とは? などなど
「アートと社会」について
①様々な仕事に従事する皆さんとの対話
②作品制作を行うアートワークショップ実践
③作品鑑賞から共有したものを仕事と社会への還元
④コミュニティの形成
という、4つの手法で深める研究室(ラボ)です!
これまでの3年間、社会の変遷に合わせて
アートラボでも、様々な研究フェーズがありました。
- 研究フェーズ1
- 研究フェーズ2
- 研究フェーズ3
- 研究フェーズ4
アートとビジネスについて考察しよう
■2019/5/4(日) vol.1
アートとビジネスの関係は?
■2019/6/2(日) vol.2
アートとこじつけ
■2019/7/7(日) vol.3
仕事とビジネス
■2019/8/4(日) vol.4
アートと「もやる」
アートワークショップを作ろう
■2019/9/1(日) vol.1
ワークショップデザイン〜問いをつくる〜
■2019/10/6(日)vol.2
ファシリテーション〜進行をデザインしよう〜
■2019/11/3(日) vol.3
アートワークショップデザイン〜アートを体験する場のデザイン〜
■2019/11/30(土)vol.4
ワークショップ「アートってなんだろう」開催(ひの市民大学にて)
■2019/12/15(日)vol.5
振り返り
■2020/3/8(日) vol.6
2020年度年間計画制作(ワークショップデザイン)
コロナ禍でのアートの価値とは?(オンライン開催)
■2020/4/12(日),5/3(日)
コロナ禍でのアートの価値、場創りの方法とは?
■2020/6/14(日)
参加者持ち寄りテーマ:ネガティブケイパビリティ、情報の取捨選択
■2020/7/12(日)
参加者持ち寄りテーマ:アナロジー思考とアート
■2020/8/2(日)
参加者持ち寄りテーマ:ハコソト思考とリープ体験
「アート思考のその先へ」×「体験のデザイン」
■2020/9/6(日) オンライン開催
参加者持ち寄りテーマ:「ペンの価値を再考する」ハコソト思考実践
■2020/11/8(日)対面開催
参加者持ち寄りテーマ:ワークショップ実践
「あり得ないけどアリかもしれない
住み続けられる郊外都市と
ちょうどいい開発計画を考えよう」
■2020/12/13(日)対面開催
参加者持ち寄りテーマ:ワークショップ実践
「社会コミュニケーションを起点に2020年を振り返ろう」
■2021/1/24(日)online開催
ワークショップづくり
「コミュニケーションが形になるデザインアプリであそぼう」
■2021/2/21(日)online開催
こじつけ体験ワークショップ
「へんないきものをつくろう」
★以後、毎月1回オンラインにてワークショップづくりをメインに開催中
UMUMアートラボ Art × Well-being
supported by マチマニア
2019年〜
これまでの参加者:医師、看護師、心理士、介護福祉士、産業医、農家、社会教育家、アーティスト ほか
固定観念を捨て、感性のおもむくまま自己表現するアートワークショップ
ビジネスや教育分野でも注目を集める対話型鑑賞
そして参加者のみなさんと対話し研究を深めるセッション。
心の健康を意味する「Well-being」の観点から、3つのセクションを体験し
アートと健康の関係について考える、研究会を開催しました。
またコロナ禍となった2020年からは、オンラインにてwell-beingの知見を深める輪読会を開催。
医療関係者、福祉関係者、そしてアート、教育関係者など「well-being」に興味をもった参加者が集まり
半年間にわたって学びを深めました。
さらに、2021年には「Art and wellbeing研究会」として
さまざまなこどもたちにオーダーメイドのアートワークショップを作りました。
- 対面研究会
- オンライン輪読会
- アートワークショップ
「アートとWell-beingの関係を考える」
近年Well-beingの考え方がサービスや政策において注目されている一方、現状ではWell-beingに明確な定義はありません。
「私にとってのWell-beingとは?」を起点に
アートワークショップを通して感じた感覚をもとにして
アートによるWell-beingへの影響や関係を一緒に考えました。
◆2019/9/15(日) vol.1
表現活動を通して自身のwell-beingを考え
「文化的活動も医療やセルフケアの一つになりうる」体験を届ける
◆2019/12/8(日) vol.2
表現活動を通して自身のwell-beingを考える
体験の前後にどのような変化が生まれるか、言語化してみる
◆2020/1/13(日) vol.3
表現活動を通して任意の誰かのwell-beingステイトメントをつくる
WHOレポートのロジックモデルをベースに、アートを考察する
「well-beingについて学ぼう」
■2020/7/15-12/14
ラファエル・A・カルヴォ/ドリアン・ピーターズ著
渡邊淳司/ドミニク・チェン 監訳
BNN新社「ウェルビーイングの設計論-人がよりよく生きるための情報技術-」を
2週に1回、半年間に渡って輪読しました。
毎回担当者が、特定の章について抄録を作成し発表し、その内容をもとに、参加しているメンバー全員でディスカッションを行いました。
抽象度の高い「well-being」というものに対し、自分の解釈だけでなく、他者の意見を交えながら理解を深めることができました。
「こどもたちにアートあそびの体験を届け、Art × Well-beingの関係を実践研究する」
対象となったこどもたちは、日常的にあそびやアートにアクセスすることが難しい
長期入院中の子、重度心身障害(自宅療養)の子
そして発達障害(日常療養)のある子の3名。
事前に保護者様にヒアリングさせていただき
ウェルビーイング/芸術教育/そして療育の目線から
オンラインと対面の両方を活用した、オーダーメイドのアート活動を作りました。
こちらの事業は、ライフサイエンスに関わる人々が「集まる」・「つながる」ための交流・連携と
そのなかで生まれたアイディアやイノベーションが「育つ」・「はばたく」ための育成・支援を行うことを目的に設立されたLINK-Jによる
「2020年SCOOP(助成金事業)」に採択されました。
Art × Well-being研究会「アート×あそび」ワークショップ報告動画 撮影&編集:鈴木萌
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不定期で開催しています。
対象、会場、参加費などは、企画に合わせて都度設定しているので
開催が決まり次第、詳細をアップします。

お申し込み
①開催決定次第、こちらのページに詳細をアップします。
②下記カレンダーで、スケジュールを確認
③参加をご希望の回をタップし、表示されるイベントチケットサイトPeatix(サインアップが必要です)
または本ページ下部の、参加申込フォームからお申し込みください。
③開催日前日を目安に、当日のご案内のメールをお送りしています。
④開催日当日!会場まで気をつけてお越しください。
※カレンダーに「満」印がある日は、満員御礼のためキャンセル待ちでのご案内です。
※2021年現在、コロナウイルス感染対策により、お支払いは当日の受付時にお願いしております。
<キャンセルポリシー>
・キャンセルをご希望の方は、hello✴︎umum.art(✴︎を@にご変換ください)にその旨ご連絡ください。
・キャンセルされる際は2日前までにご連絡ください。
・前日以降のキャンセルは、キャンセル料金が発生します。
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